色紙 薫風自南来 長谷川寛州 大徳寺三玄院住職 茶道具美術品からき通販買取販売京都
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長谷川寛州 (はせがわかんしゅう)メモ
大徳寺三玄院 住職
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長谷川寛州 大徳寺三玄院前住職 色紙 薫風自南来 です。下方にくんぷうじなんらいメモを記載してます。
風かおる5月から晩春に また全体の詩からは盛夏に使われてもよいものと思います。 写真の汚れは光線のアンバランスによるものです
極 薄い気が付かない程度のシミが全体にあります。
状態普通
薫風自南来 くんぷうじなんらい メモ。
この語句は、風、薫る5月とよく言われますように、初夏によいものですが、禅語としても大変親しまれております。
出典は、文宗(中国唐朝17代皇帝)が作った詩に、官僚、詩人の柳公権が転結を付けたものです。
禅語に取上げたのは、大慧普覺禪師です語録として後世に残りました。
最初、雲門禅師に如何是諸佛出身處 (如何なるか是れ諸仏出身の処)と尋ねます。東山水上行と回答されて判らず。
同じ質問を、圜悟克勤禅にしました。薫風自南來 ( 薫風は南から吹く) 殿閣生微涼 (宮殿は涼しくなる)これを受けて大慧普覺禪師 は大悟されました。
この詩は夏の暑い日に文宗皇帝が起承を、柳公権が転結を付けた五言詩ですので盛夏の詩と云えます。
文宗皇帝 起承
人皆苦炎熱 人は皆炎熱に苦しむ 民は皆、ひどい暑さに苦しんでいるが、
我愛夏日長 我れ夏日の長きを愛す 私は、夏の長い日が好きである。
柳公権 転結
薫風自南来 薫風は自然に南から吹く 薫風は南から吹く
殿閣生微涼 殿閣微涼を生ず 宮殿は涼しくなる
この詩は禅にも取り上げられました
大慧普覺禪師語録
僧問雲門 修行僧が雲門禅師に尋ねました
如何是諸佛出身處 如何なるか是れ諸仏出身の処
門曰 雲門答えて曰く
東山水上行 東山に船で行く
若是天寧即不然 大慧宗杲は判らず
圜悟克勤禅は次のようにもうしました
大慧宗杲問雲門 大慧宗杲行僧が圜悟克勤禅師に尋ねました
如何是諸佛出身處 如何なるか是れ諸仏出身の処
薫風自南來 薫風は南から吹く
殿閣生微涼 宮殿は涼しくなる
この2句によって大慧宗杲は悟ったと云われます