当店の検索は
茶道具からき 或は chadougu
墨蹟は墨跡墨蹟
東陽古徳偈 空手把鋤頭 歩行騎水牛 人従橋上過 橋流水不流 前大徳天祐叟書 印 印 |
東陽古徳偈 めも 空手把鋤頭 空手にして鋤頭を把り 手を使わず鋤を握っている 歩行騎水牛 歩行して水牛に騎る 歩いているのに水牛にに野っている 人従橋上過 人、橋上より過ぐれば 人が橋を渡り過ぎし時 橋流水不流 橋は流れて水は流れず 橋は流れて 水は流れない これは作務と禅に明け暮れてる時の大士の気持ち、心境を歌った詩とされています。 自分が対象物と一体になり、そのものに成りきっている状態を表現している。 鋤を握っているのに自分が鋤になっている。 水牛をひいているのに水牛にに乗っているように感じ。橋の上を通る過ぎて 橋は流れても 水の流れと一体にになると流れて行かない。 (水の流れに乗っていると相対的に自己と水の流れは止まっている) 茶禅一味 点前をしてる時 松風が耳から入り 自分がその音と共に湯気のようにふわふわと立ち上って行く。そんな似たような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 |
天祐 紹杲 めも (てんゆうしょうこう) 天正14年(1586年)~寛文6年9月14日(1666年10月19日) 近江の生まれ 師 万江宗程の法を嗣 大和徳源寺開山 大徳寺169世住持 夢伴子 実夢叟 柔兆子 仏海祖燈禅師 |
傳大士 めも 497-569 中国浙江省 南北朝時代の人 本名 傅翕 在家の人でありますが、達磨に合い作務と座禅を行い善慧大士、叢林大士、東陽大士と云われる。 |
大徳寺 169世住職 天祐和尚は江戸初期の大徳寺僧として、禅林 墨跡、茶人の好む書跡として貴重なものです。 東陽とは中国南北朝時代の在家の禅者である、傳大士ふだいし、の事で、その漢詩が禅を表す表現であるため、傳大士語録として禅書により後世に残されました。 その一つが天祐和尚にによって書かれているこの偈です。 詳細はは下記メモをご覧ください。 本紙は薄焼け、折れがあります。 表具軸先は象牙です。天祐書幅と書かれた古桐箱があります。 |